軽やかで爽快な香りと、紫色の小さな花が可憐なヒソップ。滞った箇所に風を吹き込むように、咳や痰などの呼吸器系のトラブルや、消化不要やお腹の腫れなどの消化器系、ヒステリーや不安などの神経系など様々な症状に効果を発揮してくれるハーブです。
歴史
ギリシャ語の「アゾブ(神聖なハーブ)」が語源。ヒポクラテスは助膜炎に、ディオスコリデスもぜんそくとカタルに推奨しており、昔から薬用ハーブとして使われてきました。
名称
学名
- Hyssopus officinalis
英名
- Hyssop
和名
- ヤナギハッカ
科名
- シソ科
属名
- ヤナギハッカ属
原産地
- 南ヨーロッパ、中央アジア
効能
成分
- 精油(cis-Pinocamphone、β-Pinene、t-Pinocamphone、Camphor 、Thujoneなど)
- テルペノイド(Marrubiin、Ursolic acid、Diterpenなど)
- フラボノイド(Diosmin、 Hesperidinなど)
- タンニン
- 樹脂
期待される効果
- 去痰(気管や気管支にたまった痰を除去)
- 駆風
- 発汗
- 抗カタル
- 鎮痙
- 鎮静
- 収斂
適応する症状
- 咳
- 気管支炎
- 呼吸器系の炎症
- 風邪やインフルエンザに伴う鼻づまり
- お腹の膨張感
- 消化不良
- 痙攣性の痛み
- ヒステリー
- 不安
注意
- 妊娠中は使用を避ける
- 授乳中は多量使用を避ける
- 精油は乳幼児、妊娠、授乳中、転換患者は使用を避ける
味・香り
味
- 軽い苦味
香り
- 爽やかな軽い香り
使用
使用部位
- 地上部
主な使用方法
- 精油(気管支炎にはオイルに薄めて胸部に、神経消耗・鬱・悲哀感には浴槽に)
- 蒸留水
- ハーブティー(風邪やインフルエンザの初期症状、胃もたれ、神経性の胃症状)
- ティンクチャー(気管支炎、風邪)
- シロップ(花のみの浸剤で作り咳に)
栽培
タイプ
- 多年草
耐寒性
- 耐寒性
適した土壌
- 日当たり、水はけ、風通しの良い場所
高さ
- 〜100cm
幅
- 〜50cm
増やし方
- 種
- 株分け
種まき時期
- 春
植え付け時期
- 春
収穫時期
- 開花時
保存方法
- 乾燥して冷暗所で保存